家事代行では、そのお宅にある洗剤を利用してお掃除をします。はじめての洗剤でも、成分表示を見て、何に、どんなところに、使用できる洗剤なのか判断できるようにしていきたいですね。
✔️洗剤の知識を深めたい
✔️洗剤の注意点を知りたい
洗剤って、いろいろ種類があって大変だけど、性質を覚えてしまえば簡単だよ。
洗剤の液性の違いと特性
液性とは?
◉液性とは、溶液中の水素イオン濃度のことです。PH(ペーハー)で表します。
PHは0〜14まであり、PH7付近を中性、それ以下を酸性、それ以上をアルカリ性で表します。
※画像は参考です
PHの高低が高いほど洗浄力は高くなりますが、材質や手肌への影響は大きくなります。中性洗剤は洗浄力はマイルドですが、材質や手肌への影響は少なくなります。
合成洗剤とは?
【合成洗剤とは】
主成分は界面活性剤です。油と水を結びつけやすくする働きによって汚れを材質から離して落とします。液性が、酸性、弱酸性、中性、弱アルカリ性、アルカリ性の
5段階に分かれています。
【洗浄剤とは】
主に酸やアルカリの化学作用で汚れを落とします。カビ取り剤、発泡タイプのパイプ用洗剤などあります。素材を変色させたりするので、注意が必要です。
【漂白剤とは】
シミや汚れの色素を化学反応によって分解し、白さを回復させます。
(酸素系漂白剤)
塩素系より効き目が穏やかです。主に殺菌剤や柄物の衣服の漂白等に使用します。
(塩素系漂白剤)
漂白力が強いので主にカビ汚れに使用します。色を抜いてしまいます。
【研磨剤とは】
界面活性剤に研磨剤を加えたののです。こびりついた汚れを落とします。クレンザーなどがあります。
※画像は参考です
※洗剤は混ぜて使用はできません
- 酸性とアルカリ性の洗剤を一緒に使うと、中和作用を起こしてしまいます。
- 「塩素系」と「酸性」のものが混ざると有毒ガスが発生して危険です。
汚れに合わせて段階別に試していこう!
汚れに応じて素材に影響の少ない洗剤から試していきましょう。
中性洗剤→各専門洗剤→研磨剤と素材への影響が少ないものから段階的に試していきましょう。
洗剤で使用ができない素材とは?
重曹を使ってはいけない素材
重曹は使用できません
- アルミ製品
- たたみ
- 白木
- 木製品、竹製品、漆塗り
- 天然素材の布
- フリーリング
- テレビ、パソコンの画面
酸性の洗剤を使ってはいけない素材
酸性の洗剤は使用できません
- 大理石
- タイルの目地
- 漆器
塩素系の洗剤を使ってはいけない素材
塩素系の洗剤は使用できません
- 色柄物
- 金属製の容器
- メラニン食器、漆器
- 獣毛のはけ
- 水洗いできない場所
- 食品
洗剤の知識がないと、失敗やトラブルを起こしてしまう可能性が増えます。
しっかりと知識を身につけて、効率よくきれいにお掃除をしていきたいですね。
参照書籍 「家事ワザ262」